えー、やっと観ました。「スカイ・クロラ」。
どんだけ遅いんだよって話ですが、まぁ、観たので感想など。
押井監督の、「ここまで来たか」と「変わらないなぁ」という感想を二通り持ちました。
間違っているかもしれないけど。
ふんだんに使われているCGによる作画。
かつて、押井はアニメとCGは相性が悪い、と言っていた。しかしこの時代、押井も認めるCGクオリリティといったところまで登ってきたということだろうか。それとも技術の変遷があり、セルアニメではもう、押井クオリティを出せなくなってしまったのか。
個人的な感想で言えば、CGでなくセルアニメで観たかった。CGは所詮CG。綺麗だが寂しい絵だったと思う。全編にリアルに描かれる戦闘機はもちろん、例えば海原の波が陸にあたる波しぶきなぞ、大変細かい技術、美しい絵であるのだが、アニメが実写に近づいてもやはり違和感は消せない。実写に近づけたいなら、だったら実写(&ハリウッド並みのCG)でやればいい(予算ってモノがあるのだろうが)。日本アニメはセルアニメを捨ててしまうのか…(CGでやるほうが手間もかからず安上がりなんだろうなぁ…)。
話が逸れた。
「変わらない」と思った点。
それは、終わらない”時”を描いていること。ベタな押井テイスト。
押井の作品で、やはり印象深いのはビューティフル・ドリーマー。これを髣髴とさせる、永遠に続くうんざりするような日常の繰り返し。
原作を読んでないので、原作の設定なら、押井の発想ではないのかもしれないけど。
でも、このストーリーの映画を作った監督が押井なれば、なるほど、と思える内容だった。
わかりやすいストーリーに仕上がっていたのは、きっと押井が成長したんだろうと思う(笑)。
「宮さんより上手いと思う」と言わしめた空中戦。これが楽しみだったが、確かに良かった。
宮崎駿はキャラを固定化して追うが、押井は自分が飛行機に乗って追いかけたように見せた。それが、尚観客を浮遊感に乗せたんじゃないかと思う。
先尾翼機のデザインも併せ持って、オネアミスの翼(特に終盤の戦闘シーン)を連想した人も多いはず。いや、もっと最近は他の作品でもいろいろあるのかもしれないけど(あんまり観てない)。
ということで、押井ファンとしては拍子抜けするくらい、面白い作品でした(なんだそりゃ)。言い方が違うか。やっぱりわかりやすい作品に仕上げた点がよかったんだな、きっと(コアな押井ファンには物足りないかもしれないが)。
ずいぶんと遅い感想ですが、そんな感じでした。
きっと多くの人が、似たような感想を持ったんだろうなー。
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