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February 08, 2005

墜落の夏-日航123便事故全記録

 もう結構古い本なので、読んだ事ある人も多いかもしれません。講談社ノンフィクション賞受賞作品だそうです。日航123便が墜落したときの、経緯とその後、事故に関わった様々な人々が描かれています。
 飛行機が墜落するまでの経緯、事象、人々の動き。そして生き残った方の証言。それに基づく機内の様子。各方面の、墜落後の対応。墜落現場に入るまでの経緯。日航側はどうしたか。地元はどうだったか。真夏に散乱する遺体、そして探しに来る人々。遺体の管理や、遺族との対面に関わる医師や地元の人たち、その状況。お客様係として、遺族に対応する日航社員たち。そして補償問題。原因調査。ボーイング社や日航の対応。整備士たちの行動。…等など。
 補償問題のエピソードで、こんな話があり、忘れられません。
 遺族同士で連携して日航に対抗しようとする人が言われた言葉(大意)。
 「ウチの子は頭が良かったのだ。将来性を含めた補償額をアナタのところと同じに語られては困る」
 遺族同士の会話ですよ?

 読み応えありまくりです。
 このページに、生き残った方の証言がありました(本に掲載されているものと同じです)。一読してみてください。必見です。
 読んだ後、飛行機に乗ることを考えてしまいます。でも、それでも飛行機は便利なんですよね。私は実家が福岡なので、羽田~福岡便を利用します。新幹線の移動も好きなのですが、やはり移動時間の少なさは大きいものです。乗務員も乗客も、誰もが自分に限ってはそんな事故に巻き込まれるわけが無い、そんな確率は極めて低いと思っています。思っていなければ乗れる訳が無い。…でも、123便の乗客も、きっとそう思っていたはずです。
 そんなことを考えてしまう本です。

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