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June 24, 2005

王城の護衛者

 久々の司馬遼太郎。この本読んでませんでした。
 松平容保って誰だったっけな~と思いながら読み始めたらアアソウカ、京都守護職のオッサンでした。京都守護職と言えば新撰組の大親分。新撰組と言えば会津藩御預。松平容保は会津藩主であり、龍馬とは完全に敵対関係の人ですな。
 幕末、徳川家にひたすら忠実であるが故に、損な役回りを負った人物です。薩摩藩に裏切られたのは、まぁ西郷って政治家ね、なんて感覚もあるのですが、守護対象そのものと言っていい徳川慶喜に裏切られたのはかなり悲惨です。
 鳥羽・伏見の戦いで勝利する新政府軍。徳川慶喜は容保に「これを大阪で迎え撃て」と命じておきながら、裏では容保を伴い軍艦で江戸へ逃走。長期決戦のつもりでついていった容保だったが、慶喜は江戸で新政府に恭順し、しかも容保に江戸退去命令を出す。会津へ戻った容保は新政府に恭順の意を示したが、新政府軍は会津を掃討した。
 新撰組のオヤブンという事が痛かったのかねぇ。しかしそれを後悔したかどうかはわからない。容保は自分の正義の中で戦い、敗れたに過ぎないのかもしれない。守護対象であった徳川慶喜こそが、彼の正義においては敵そのものであった。呪いの対象ですらあったらしい。そりゃそうだろうなぁ。
 容保の京都守護職就任を推した松平春嶽もいつのまにか新政府側についているし、容保は周りに見捨てられていた感がある。或いは自身によほど政治感覚が皆無なのか、はたまた運が無かったのか。全部かも。

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