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July 23, 2005

のたり松太郎

 新しく買った訳じゃないんだけど。本棚の整理をしていて読み直した漫画です。お陰で片付けがはかどらない事!(言い訳)
 「あしたのジョー」→「おれは鉄兵」→「あした天気になあれ」→「少年よラケットを抱け」とちば漫画を読んできた私にとって、暫く知らない漫画でした。社会人になってこの漫画の存在を知り、ある日全巻を一気に買い揃えた次第。それでももう10年近く前の話ですが。

 この「のたり松太郎」は、才能を秘めた横暴な主人公がやがて頂点を目指す…という、ちば節の王道を行く漫画です。ところが主人公が身を置くのは儀礼に厳しい角界。ひと暴れ、ふた暴れ…暴れまくってなかなか出世できません。本人のやる気、根性にもムラがあり、テキトーな生活を送る松太郎。周囲はもったいないと嘆き、そして松太郎と相棒田中が引き起こす事件に巻き込まれる日々。
 角界の悪役松太郎。普段の素行のせいで損をしていますが、そこは"力"がモノを言う世界。"金も女も土俵の中に埋まっている"と言われるが如く、それを手に入れるため目の色が変わる日がついに来るのでした…。

 松太郎という人間の成長とその横顔が、とても身近で、でもどこか別の世界にいるヒーローに見えます。とても人間くさいヒーローとその仲間たち。大河ドラマではなく、連続テレビ小説風の世界です。

 「のたり」という表現。ゆっくりというか、雄大というか。そしてそこにスピード感はありません。
 これは松太郎の生き方そのものを表している表現かもしれません。マイペースなため力はあるのに努力せず、上位に上っていかない松太郎。それを本人も別に気にする風でも無い。その日その日、のたり、のたりと生活できれば良い。体の大きさも、「のたり」と表現するに相応しい大きさ。体の小さな男を表現するのに「のたり」は似合いません。
 おおきく雄大に、ゆっくりとマイペース。のたり。

 春の海 ひねもすのたり、のたりかな

 松太郎のゆっくりした成長と雄大さ。春爛漫の頭の中(失敬)。てな感じです。

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