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August 05, 2005

もう一度、逢いたい

 「スコーク77」という言葉が過去どの程度発せられたか、私には知りようがない。有名な一事例を知っているのみだ。「もう一度、逢いたい」はいくつかの短編が収録されているが、その中の「セイント・フライヤー」の中で「スコーク77」が語られたときにはその一事例を連想させられた。

 忘れられない日。8月12日。155便パイロットの八神は、レーダーが真っ白になった状態でこの音声を耳にする。伊豆上空の事だ。東京コントロールは出ない。
 原因はジャミング装置が暴走したF-14が民間航空機航路に紛れ込んできた事にあったが、八神には知りようも無い。しかも周囲の巨大な積乱雲に視界を奪われ、文字通り五里霧中の状況下、乗客を満載したボーイング747とF-14は急速にその距離を縮めつつあった。
 その時、155便のパイロットの八神の耳に、「スコーク77」の言葉が飛び込んできた。
 「やまいくぞ」
 操縦不能の機体を操る男達の姿が、八神の目にありありと見えてきた…。

 シチュエーションは、かなり惹きこまれる状況ではあるが、どこかで見たことがあるようなシチュエーションでもある。例えば「天空の城ラピュタ」での、竜の巣に飛びこんだパズーが見た父の姿にも似ている。手におえない嵐の中、自らを導くセイント・フライヤーと交錯するという状況は、ややモトネタを連想してしまう感がある。面白いけどね。

 他の作品を含め、"あと一歩"感が結構あったりします。微妙です。

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