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September 30, 2005

故郷忘じがたく候

 「あなた方が三十六年をいうなら、私は三百七十年をいわねばならない」。
 韓国の若い学生は、三十六年間の日韓併合時代を誰もが語る。それはいいが、言いすぎはどうであろう。言い過ぎは既に後ろむきである。新しい国家は前進しなければならないのに、この心情は韓国にとって如何なものか。と沈氏は語った。彼は遙か三百七十年前、秀吉の朝鮮の役の際に薩摩藩によって日本に拉致された数十人の朝鮮人の子孫であった。望郷の念は世代を越え続くのだ。

 韓国人の執念を感じずにはいられない。しかし、日本人はあくまで加害者側である事には違いない。日本人が同じ事をされたとき、いつまで恨み続けるだろうか。

 この本には「故郷忘じがたく候」「惨殺」「湖桃に酒」の三作が掲載されている。個人的に一番面白かったのは、細川ガラシャの生涯を描く「湖桃に酒」。細川ガラシャという人物は、美人であったがゆえに不幸な人生だった。美人薄命って言うもんなぁ(薄命はもともと美人妻を持った夫の方の話らしいけど)。ガラシャの人生を知るには短編でかつ非常に面白い作品です。

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