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December 31, 2005

大晦日の思い出

 去年の年末は大変な一日だった。思い出話。

 1年前の12月31日は父方の祖母の葬式であった。
 12月29日昼頃、ビッグサイトで売り子をやっていた私の携帯に親父から電話が入った。
 「ばーちゃん(父の母)ヤバそう」
 どうしようか悩む。その年の春にも同じ連絡が入っていたのだが、その際には持ち越していた。また、もともと(2005年の)1月1日に仕事が入っていたので帰省しない予定だった。
 滅多に使わないiモードで飛行機の空席紹介。どこも空いている訳が無い!
 13時半頃、もう一度携帯に連絡が入る。
 「いつまでもつかわからないが、とりあえず今すぐ帰って来い。年明けまでもつかもしれないが、それはそれでいい(仕事に帰るのはやむを得ない)から」
 サークル仲間に事情を説明し、会場に持ち込んでいた荷物や帰りがけのダンドリを決める。私が会場までの運転手だったのだがそこは運転に慣れぬ友人に頼み込んだ。

 14時すぎ、ゆりかもめで新橋まで移動。みずほ銀行のディスペンサーでごっそりお金をおろし、切符購入後東京駅へ。東京駅は長蛇の列。最後尾がぐるーっと回って最前列の目の前まで来ていたりしてよくわからない。最後尾カードって便利だとつくづく思う。
 新幹線に乗れるまでにかなり時間がかかることを覚悟。親父にその旨を連絡したところ、「たった今亡くなった」とポロリ。病院から自宅に移動するから、親父の実家まで来いとのこと。私の実家は北九州だが、祖母の家(親父の実家)は佐賀。博多経由佐賀へ直行、ということになった。
 電車2本をやり過ごし、漸く16時頃ののぞみに乗り込む。博多着は21時すぎ。隣り合った席の人にお願いし、手に持っていた時刻表を借りた。博多の乗り継ぎを調べる。その方も葬式関係で移動中とのこと。この時期の予定にない移動は大変だ、なんて話をする。
 博多駅乗換えダッシュ。時間的には余裕があるが、また自由席(特急)なので走った。前から7,8番目だったが、思ったとおり発射時刻には背中にまたまた長蛇の列。佐賀駅で従兄弟に迎えに来てもらい、祖母の家に向かう。空は満天の星。田舎だよなぁ…。

 葬式は大晦日の31日と決まった。その日は未明から雪が降り積もり、冷気が古い家にしみこんで来ていた。古いストーブが焚かれていたが外の様に寒い。皆寝付けないのか、夜も明けていない時間であったがひそひそ話やトイレに歩く音などがずっと続いていた。私は祖母の棺桶の隣で寝るとも無く、起きるとも無くボーッとしていた。
 空が白んだ頃、天井の蛍光灯あたりからツーっと小さな蜘蛛が降りて来た。すぐに隣で寝ている母を起こす。母は蜘蛛を見て、隣室で起きていた父を呼んだ。
 3人が見ている前で蜘蛛は畳に着地。蜘蛛はスルスルスルっと祖母の棺桶へ向かい、その影に消えた。祖父は私が4歳の頃に亡くなっていたが、皆祖父の事を思い出していた。

 佐賀平野は一面真っ白に染まっていた。山の上にある火葬場に行く事ができるか、いや、翌日の仕事に果たして戻れるのか、と色々心配になる。大晦日という日に、それでも多くの人々が訪れてくれる。葬式は淡々と進み、全てを滞りなく終えることが出来た。

 さて、私はこの日中に横須賀へ戻らなければならない。北部九州の高速道路はすべて閉鎖となり、予定していた高速バスは動かないとのこと。困った。JRは辛うじて動いているとの事なので予定変更し、電車での移動に切り替えた。発時間10分前に佐賀駅到着。しかし雪のため遅れが出ていた。しかも刻々と放送される情報によると、遅延時間はどんどん伸び、やきもきした。それでもなんとか福岡空港に到着。またまた滅多に使わないiモードでチケットレス予約なるものを試みていたが、ちゃんとチケットを入手できた。

 聞けば、国内線は飛んでいるものの全体的に40分ほど遅れていると言う。ホッとすると共に閃いた。
 「ひとつ前の便に乗れますか?」
 「走れば間に合います」
 いやもう、走った走った。
 飛行機の中はガラガラに空いていた。そして大揺れ。着陸の時にあんなに上下したのは初めて。外房で沖へ出たように大揺れ。飛行機の中で紅白歌合戦を見たのも初めて。
 そして21時頃に、3日ぶりの帰宅。有明に行っただけだったはずなのに、ずいぶんと遠回りの移動となった去年の年末でした。

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Comments

ああ・・・去年(もうその前か)の話だったんだねー。
そして今年度は私でしたね。じいちゃんはかろうじてまだ生きています。
ところで、その話に追加するならば。
雪のイベントで帰りの車の窓は凍結した雪。
曇るフロントガラスで視野はせまく、暖房いれられずコート着たまま窓開けて、ナビにない道を薄い記憶でたどり、高速道路に乗るのにサイドミラーがみえず、まじめに顔を出して乗りました。

今考えるとよく走ったよね。

奥様を車で迎えに行ってから、我が家に置いてある車に乗り換え、また君の家に行ったくらい。
運転下手でしたね(笑)

でも、そうやって助けあえるのは日本人としては
ちょっとした美徳ですね

Posted by: ある | January 02, 2006 at 08:23 AM

 曇るフロントガラスはエアコンでガンガン吹き飛ばすべし…なんて今更言っても遅いやね。いやもう、その節はご迷惑をお掛けしました。助かりました。
 クルマの話は割愛してしまったのですが、いろいろめんどくさい事をいろんな人々に迷惑をかけてしまったおかけで最速で佐賀に行けたんだよな~。ホント、ありがとうでした。

Posted by: 竜馬 | January 02, 2006 at 09:52 AM

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