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August 18, 2006

ダダ

 ウルトラマンの怪獣の事ではない。
 つまんないですかそうですか。

 先日、遼太郎を連れて町を歩いていた時のことだ。
 小さな本屋の前で、遼は立ち止まり、目を輝かせた。彼は、店先に出ている金属フレームの回転本棚の表紙に、ボウケンジャーがポーズをキメているのを発見したのだった。

 「ボウケンジャー!」と叫ぶ遼太郎。

 ダメだよ、と私は買い与える事をしなかった。いつもアタリマエと思われては困る。…そこから戦いがはじまった。

 遼は「ボウケンジャー、ボウケンジャー」と、本を指差した。一応感心な事に、店のものを勝手に取って来る事はない。お金を払って"買う"までは自分のものにはならない、ということは理解しているのだ。

 さて、感心している場合ではない。

手を引いてその場を過ぎようとするのだが、遼も踏ん張る。過去に腕の関節を抜いているので、あまり強く引けない。手を放す。するとその場に座り込んで「ボウケンジャー、ボウケンジャー」と泣きはじめた。立たせようとしても、座り込んで泣く事をやめない。

 買うことは容易い。しかし今回は買わない、と決めた。
 私は泣き叫ぶ遼をその場に置き、歩き始めた。そのうち諦めてついて来るはずだ。10メートルほど離れて振り返る。遼は立ち上がり、膝をバネのように上下させながらワンワン泣いている。指先はボウケンジャーを差している。心が疼く。
 遼、と呼ぶが来ない。私は更に10メートル歩いた。
 さすがに置いていかれる恐怖には勝てない。ダーっとこちらへ走ってきた。そして本屋へ戻そうと私の手を引っぱるのであった。
 ダメだよ。と私は遼の手を引っ張る。 繰り返し(^_^;)。

 更に私は10メートル歩いた。そこは交差点であり、私は角を右に折れて歩いた。
 ワーっと遼が追いかけてくる。そして本屋へ戻そうと私の手を引っ張るのであった。 繰り返し(笑)。更に加えてその場に寝転んで泣いてみたり。

 どんどん店を離れていく私。最後には遼を抱きかかえ、強制的に帰宅したのであった。

 買う事は容易い。買ってもいい。しかし、それが当たり前ではない、と思って欲しい。それがいつ解かるだろうか。自らの歴史を振り返ると、この先の戦いはかなり長そうである事を理解せざるを得ない。俺の血だしなぁ…。

 会社帰りに本屋によると、ボウケンジャーの絵本が目に入る事がある。買ってやりたい、と思う誘惑に駆られながら、悩ましく自分の本だけ買っている我慢の無い父親であった。

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Comments

すみません
途中まで感動したけど「俺の血だしなあ」で
大ウケしちゃった。
何でも買ってもらえた子供の時と、特別な日にしか買ってもらえなくなった時と。
その差がついたのはいつだったろうかと考えさせられました。

Posted by: ある | August 18, 2006 08:45 AM

やっぱり、子どもには親の血が流れていると思うので、我が家では本屋での買い物は割と自由です。

ただ、一度に買うのは1冊かな。

まぁ、本屋に行くのも子どもは1週間に1回行けば良い方なので、そのくらいは許容しています。

いつでも買って貰えるワケじゃないというのは、本以外のところで……(^_^;)。

Posted by: Jeria | August 18, 2006 09:25 AM

 自分も転げまわって「買ってくれ!」を主張していた頃があったわけですよ。それを覚えてるんですよね…(3~4歳頃だったかな)。
 正直、買ってやりたい気持ちの方が大きいのです。買い与え、喜ぶ表情が見たいのです。親としても我慢…(安いウチはね。これが車買ってくれ、とか言われると別な訳だが(笑))。

Posted by: 竜馬 | August 21, 2006 12:19 PM

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