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March 25, 2007

恩田陸 「ネバーランド」

42  学生寮にはあまり縁が無かった。まして高校ともなれば、寮があるような学校は珍しい方だと思う。大学時代も自宅通いだったがたまに学生寮に潜り込んだりしていた。一夜二夜でも楽しいと思わせる寮だった。
 社会人になって、寮生活が始まった。嫌なこともあったが、独身時代を通して一番楽しい時期であったのではないかと振り返ることができる。遠い過去になってしまったが。

 物語は、名門高校の伝統的な寮で展開される。
 冬休みの始まり。寮の中がガランとしてしまうが、美国、寛司、光浩の3人は、各々の家庭の事情で居残ることになった。そこに寮生ではないものの、自宅に一人暮らしの統が参加し、四人での年末年始が開始された。
 彼らはクリスマスの夜、酒を飲みながらカードゲームに興じはじめた。負けた者は「告白」をすることになった。

 自分の母親は俺が殺したのかもしれない…。
 彼女を振った理由は、昔、若い女に誘拐された経験があるからだ…。
 妾腹の自分は、親父の正妻に飼われている…。

 これは読ませる本だった。一気に読んだ。久しぶりにペースが早かったなー。
 名門高校の伝統寮。ゆうれいなんかも出てきて、「ここはグリーンウッド」に触発されたんじゃないかしら、などと思いながら読んでいた。

 出てくる寮生(主人公達)はたった4人。えりすぐりの4人だ。彼らはいろいろ腹に抱えながらも、元気に暮らしている。いい友達も持っている。そして考えながら生き、考えながら他人に接している。私が高校生の時は、この10倍は子供だった。これは物語だからこそのキャラクターなんだろうか。それとも、私や私の周りが子供っぽかっただけなんだろうか。子供っぽい表現が散りばめられていながらも、彼らは大学生か社会人の様に大人びている。それは彼らが発する言葉に無駄がないからかもしれない。

 この本を読んでいると、いろんな事を思い出す。いろんな事を思い出しながら読む本です…。

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