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March 26, 2007

年齢2倍

 恩田陸のネバーランドを読んで、思い出すことがあった。

 4人の主人公のうち、小柄で元気な統という人物がいる。
 統は、おちゃらけたムードメーカーだが、芯があり、将来を既に見据えている。
 雪が降れば子犬のように走り出て雪合戦をし、友達がこぐチャリンコの荷台に立ち上がって乗り、笑いながらバンザイをするような男である。

 彼を見ていると、高校時代の友達を思い出す。その友達は山崎というヤツだった。クラス替えの無い高校二、三年の男子クラス、二年弱を共に過ごした。
 彼はクラスのムードメーカーだった。例えば体育の授業でバスケットの時、ゴールを入れるとサイドライン外に座る20人ほどのクラスメイトが差し出す手を「いえーい」と言いながらばしばしと叩いて行くようなヤツだった(その間に攻め込まれている)。

 おちゃらけて笑いの中心にいた山崎。彼は高校三年の時、卒業を待たず、事故で亡くなった。葬式は平日にあったため行かなかった。特に仲の良かった数名が授業を抜け出していた。校長や学年主任が出席する葬式に、彼らも出たそうだ。それを知り、なぜ自分は行かなかったのかと、そのときは思った。が、まぁその程度の付き合いでしかなかったのかもしれない。でも、忘れることはない。

 今、彼のちょうど2倍の年齢に達した。一人、オジサンに進んでいく気分である。いや、同級生皆がそうなのだが…。

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