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January 15, 2008

釣り人生

 朝、まだ薄暗い6時前。出勤のため、家を出る。駅まであるく道すがら、釣り人とすれ違うことがたまにある。ウチのすぐ近所に、海釣り公園があるからである。最寄り駅は、今から私が向かっている駅である。

 先日、親子連れの釣り人とすれ違った。子供は、男の子。8、9歳程度であろうか。防寒着に身を丸くしながら歩いていた。

 自分の子供の頃を突然に思い出す。ああ、俺も、親父に釣りに、連れて行ってもらったんだった。関門海峡である日明(ひあがり)の岸壁へチャリンコの後ろに乗って、親父は海へ向かってペダルを漕いだ(当事はまだ免許を持っていなかった)。竿はチャリンコのシャーシにくくりつけられていた。前日は興奮して寝付けず、おかげで当日の朝はたたき起こされるハメになることが常だった。身を切る寒さを感じ、まだ夜の明けぬ道を親父はチャリンコで走った。途中、餌屋でエサを買う。本虫と、アオケブ。関東で言う、イワイソメ、アオイソメ。
 夜明けと共に、仕掛けを投げ入れる親父。カレイが対象魚。でも、あまり釣れなかった。いつだか、日明からフェリーに乗り、下関側でカレイを釣ったら、親父にはかからず、俺の短い竿に、アイナメとカレイがかかったことがあった。30cmほどあったと思う。重く巻くリールの感覚は、今も変わらない。投げ釣りの、なんと楽しいことか。

 子供の頃は、釣れないとすぐ飽きた。10時頃になると、あまり釣果が無ければ、もう帰ろう、と駄々をこねた。腹が減れば、フェリー乗り場の売店でカップラーメンをすすった。
 その売店は岸壁から少し離れていて、トイレはそこにあった。一人でウンコをしに行くのが嫌で、親父に付いてきてと言ったが、竿の傍を離れたくない親父は一人で行っておいで、と言った。やむを得ず一人でトイレに入って踏ん張った。鍵をかけるのが怖くて、鍵をかけないでいると、オッサンがトビラをあけた事があった。すぐにバタン、と閉められたが、見られた!という恥ずかしさを今でも覚えている。小学校に上がっていたか、いなかった頃の話…。

 そこまで思い出しながら、改札をくぐる。朝焼けが始まる前に、電車に乗り込む。
 今日は何時に帰れるだろうか。
 またタクシー帰りになるだろうか。
 あの親子に、何か楽しい魚がかかるだろうか。
 自分も子供を連れて、釣りに行きたい。
 遠からず、実現はするだろう。だが、釣りにハメるには、そこそこ楽しめなければならない。どうするかと作戦を考えながら、いつも途中で眠くなり…やがて職場に着いてしまう今日この頃である。

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