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January 20, 2009

臓器農場

 帚木蓬生著。

 おどろおどろしいタイトルと、表紙の絵。
 ホラーっぽい感じを期待して読んだのですが、要はサスペンスでした。

 無脳症児を産ませ、彼らをドナーとし、移植手術することで利益を得ようとする病院の闇。これを暴こうとする主人公、という構図。

 無脳症児をはじめて知ったのは、ブラックジャックだったなー。
 死産になると言われた赤ん坊。心霊手術で赤ん坊を取り出すが実は無脳症児だった。その子に人間としてどんな人生が待っていると言うのか。死産として処理をすることが、慈悲なのだ、といった話でした。

 この臓器農場では、その無脳症児を作り出し、臓器提供者として育て、やがて移植される運命を持つ、というもの。
 移植医師は言う。無脳症児は脳を持たないため、人間ではない。従って困る者は誰もいない。他の重病の子供の命を助けるために…と説明された親は救われた気持ちになる、と。

 金のために無脳症児を作り出す、という狂気。その外道っぷりに対して、最後はちょっとあっけない感がなくもない。

 物語の舞台は九州のとある場所のような書き方になっていますが、これ明らかに北九州。ケーブルカーのある山といえば皿倉山。山頂の公園から見下ろせば、”湾”(洞海湾)があって”赤い橋”(若戸大橋)があって、関門が見えて。子供の頃何度登ったことか。
 あまつさえ、病院の形状が面白い。双眼鏡みたいな形、とのこと。北九州の人ならピンとくる形状。かのキャッツアイも忍びこみし、北九州市立美術館がモデルですな。場所は山の中腹にあるわけではないけれど。

 今度実家に帰ったら、皿倉登ろうかなー。

 ケーブルカーで。

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Comments

日本での子供の移植は確か禁止事項だった気がする。
そこがどうクリアされていたかが知りたい。
って感じかな。

実際はドナーとHLAの型とかそう簡単には移植する先も見つからないんだけどね。

Posted by: ある | January 20, 2009 at 07:58 PM

 子供の移植に関しては、ちと忘れてしまった。なんか書いてたっけなぁ。
 というより、移植で有名な病院、という設定になっていた。何人も無脳症児を保育器に入れて育て、型のあったレシピエント側に提供、という感じだったような。でもまぁ、そのあたりはあまりフォーカスされてませんでした。

Posted by: 竜馬 | January 21, 2009 at 08:20 AM

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