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March 07, 2009

11病院が受け入れ拒否=硬膜下血腫の2歳女児、収容まで67分-札幌市

 どこでもかしこでも、ですね。

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 札幌市で昨年、頭を強く打って意識不明となった女児(2)が、11の医療機関に受け入れを拒否され、病院に収容されるまで1時間以上かかっていたことが6日、分かった。市消防局は「夜間で、小児科と脳外科が複合した難しいケースだった」としており、「専門外」や「処置困難」などを理由に拒否が相次いだという。
 市消防局によると、昨年11月の午後8時台に119番があり、急性硬膜下血腫の女児を救急車で搬送。受け入れを断る医療機関が相次ぎ、延べ13回目の問い合わせで、いったんは拒否した救命救急センターに収容されたが、最初の通報から67分が経過していた。
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 子供を持つ親の身としてはですよ。
 受け入れ拒否されたら責任者出て来い、と言いたくなるだろうなぁ。受け入れ側に余裕が無い、という客観的事実があるのだろうけれど。

 しかしどれほど具体的に受け入れ側に余裕が無いのか、よくワカラン。全く無い様に見えるし、本当に全く無いとも思えん。

 報道もいつも同じように、何回たらい回しにされた、とか、何時間放置された、とか、そんなのばっかり。よく医師不足、ベッド不足が叫ばれるけれど、どれほど足りないのか、数値化しているのだろうか。こういう事態の発生件数じゃないぞ。今この瞬間の、受け入れ可能なベッドの数とか、稼動可能な医師の数とかを時間帯別にグラフ化してみろっていう話。IT立国(とジマンするん)だから、集中DB化すれば簡単じゃないのか、なんて思うのだが。

 病院はベッドの空き数を入力する。
 医師の種別や勤務時間も入力する。
 受け入れ可能な病気や怪我の種類もあるが、これは施設と医師の関連データで(DB化しておいて)引っ張ってくりゃいい。
 これを全病院で実施して、センターで集中管理すりゃ受け入れ先があるかどうか、すぐわかるだろう(ま、そんなに単純なモンじゃないだろうけど)。
 そしてどれほどベッド数が足りないか、自治体としてデータ化出来るし、データ化出来りゃ不足対応も出来るだろう。要するに、全病院(ベッド数)の時間帯別の稼働率が判るんだから。
 その費用と医療保障レベルの兼ね合いをどこまでもって行くか、は自治体の判断だろう。その判断が重要なのに、そんな判断、全く出来ていないように見えるぞ。発生件数を減らす事も一つの判断だろうけど、どうやったら本当に減らせるのか、このシステムがないと判断出来ないんじゃないのか。

 そういうのが見えない。報道されてない。本当に誰も考えないの?こんな簡単な事。それとも実際にそういうシステムがあって、うまく稼動出来ていないだけ?(私は医療系のSEじゃないのでよく知りませんが)

 ※なんか東京のほうで一部そういう事をやろうとしている(やっている?)そうですが。そういうのあまり報道されてないような。

 それにしてもホテルの空き部屋がネットで検索できるのに、なんで病院のベッドが検索できないんだって話ですよ。ほとんど一緒のシステムとしか思えないのだが。

 そりゃもちろん、入力を頻繁に更新しなきゃダメ、という事はあるだろうけど、そんなに大変か?受け入れ可能の数字を更新する事が。30秒もかからんぞ(おバカシステムでなければ)。

 もし、その入力がサボられていたせいで間違いが起こるのなら、それは医療ミスと同じだ。関係者の意識の問題だろう。

 そんくらいの事、やってほしいよなー。全国的に。

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Comments

どうもこんにちは。都筑てんがと申します。

救急医療の現状を扱った記事を書いています。

救急受け入れ問題FAQ
http://punigo.jugem.jp/?eid=488

よろしかったら読んでみて下さい。

あと、「イギリス 救急 待ち」で検索すると、未来の日本医療の姿が見えるかもしれませんよ。

Posted by: 都筑てんが | March 07, 2009 at 12:03 PM

都筑てんがさんの所がよくまとまっていますけど、「システムを導入する」なんて小手先の対策ではどうにもならない所に来ているのがこの国の医療の現状だと思います。ちょっと前に問題になった周産期医療だってベッド管理のシステムは入ってるんですよ。でも、ホットラインを取るのがやっとの現場に随時入力を行う余裕なんて無い。この件の札幌市は周産期医療についてはコーディネーター導入で改善を図ってるんだけど、そこでもこういうことが起きてしまうわけで。

更に「十分な体制は無いけど、見捨てられないから診てあげよう」なんて俠気を見せると甲斐無く亡くなったときに医療訴訟食らったりするわけで。(この国の医療崩壊の半分はこれとマスゴミが原因だと思うよ。)

根本の部分で医療ってものをどこに持って行くの?ってのをみんなで考えないといけない状況になっていると思うのですよ。

Posted by: KOH | March 07, 2009 at 01:53 PM

>都筑てんがさん

 勉強になります。
 まぁ、私は医療現場がわかっている人間ではないので、カンチガイ発言をしているのかもしれません。
 別に私の意見が正しい~なんて強力な主張をするつもりはないんですが…ニュース画像も見ましたが、現場の医師が直接携帯に出てるとか、こういう似たようなシステムが既にあるのに使われてないとか、やはり回送に時間がかかる訳だ、と思いました。現場指揮官と手を動かす人間が同一なのに驚きました。余裕が無い、という事を如実に現しているわけですが。
 (システム開発なんかで責任者と管理者と作業者が一緒になっているのって、よほど小規模か、失敗プロジェクトか、どっちかです)
 ま、こんな事書くのも現場を知らない、という事なんでしょうネ。

 システムに頼れば大丈夫、なんて言うつもりは無いんです。でも、システムを活用すれば、少なくとも「空いてない事はすぐわかるじゃないか」と思うのです。ベッドが空いてない事がわかるだけで、空き先を待つ時間が結局何時間もかかるだけで、根本は変わらないんだよ、という事なんでしょうけど。私はそれでもあったほうが良いシステムで、しっかり稼動させるべきだと思います。どの程度不足しているのか、客観的データが無いもの。データにする意味が無いほど医師が足りない、のかもしれなくても。
 それに、根本的に、「今受け入れ先がひと目で見て無い」ことがわかったほうが、たらい回しされるより納得すると思うんだけどなぁ。

 KOHちゃんの言うとおり、小手先の話です。根本は医師不足なんでしょう。それを知らない訳じゃなくて、どれほど不足してるのかわからない、と書いたつもりです。
 受け入れ不可能な状態で、受け入れ希望の待ち行列をキチンと計測できれば、どういう医師がどのくらい足りないのかわかるんじゃないかなぁ?と思ったりするのです。リアルな数字で。

※現場に余計な手間を…なんて話になりますかネ。

>KOHちゃん

 別に現場の医師に頑張って受け入れろ、と責めた文章にはなってないと思うんだけどネ。

Posted by: 竜馬 | March 08, 2009 at 07:19 PM

はじめまして。医療崩壊を少しでもくい止めたいと思う一般人です。
都筑てんがさんのコメント欄から参りました。

そこで竜馬さんが「もっと前向きに物事を考えないと、いつまでたっても進歩は無いと思います」とおっしゃっていたので、ぜひこのまとめを読んでいただきたいと思いました。
医療問題の改善のために私たち一般人にもできることのまとめです。
http://d.hatena.ne.jp/ancomochi/21090227/1235734454
これだけで解決するとは思ってはいませんが、国民のひとりひとりが当事者意識を持って考えていけば一助になると思っております。

Posted by: ancomochi | March 10, 2009 at 01:15 AM

>ancomochiさん

 竜馬です。
 読みました。
 なるほどー…とため息です。

 あと「昼間のうちに病院に行くようにしましょう」と言うのには思わず笑ってしまいました。でも確かにそうですね。それどころか、これが第一歩なのかもしれません。

 医療崩壊に関して、選挙戦でアピールなんてしてるんですかねぇ。今までもあったのかもしれませんが、意識していませんでした。今度(いつだろう?)の選挙では注目してみようと思います。

Posted by: 竜馬 | March 10, 2009 at 08:03 AM

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