朝日新聞2006年01月05日(木曜日)付の社説のタイトルは「首相年頭会見 私たちこそ理解できぬ」というものだった。
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これほど理解力が足りない人が、内閣総理大臣を続けていたのだろうか。そう思いたくもなるような光景だった。
年頭の記者会見で、小泉首相は自らの靖国神社参拝に対する内外の批判について、5回も「理解できない」を繰り返した。
「一国の首相が、一政治家として一国民として戦没者に感謝と敬意を捧(ささ)げる。精神の自由、心の問題について、政治が関与することを嫌う言論人、知識人が批判することは理解できない。まして外国政府が介入して、外交問題にしようとする姿勢も理解できない」
理解できない言論人、知識人とは、新聞の社説も念頭に置いてのことだろう。全国の新聞のほとんどが参拝をやめるよう求めている。「理解できない」と口をとがらせるよりも、少しは「言論人」らの意見にも耳を傾けてはどうか。
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紙面でケンカ売ってます。しかも感情論マルダシで。こんな記事が「社説」という大事な場所に掲げられている事に誰も反対しなかったのか。大新聞、なんて言われているだろうに情けない話だ。
言いたい事(「理解できない」)を繰り返し言って何がいけないんだろう?政治家はもちろん、他人に強く主張したい事を繰り返し言う事は普通の方法だと思うのだが。
更に笑えるのは「理解できない言論人、知識人とは、新聞の社説も念頭に置いてのことだろう。」と自分勝手に反応し、その上で感情的反論を加えているところ。いやさ、にちゃんねるやブログじゃあるまいし、いやしくも「社説」でしょコレ。個人の感情を語る場では無いと思うのですが。靖国問題で朝日新聞に期待するのは無理なのかもしれないけど。
子供の頃、学校の宿題で「社説」をノートに書き写して来ることが宿題だった事があった。各人はそのノートを元に感想等を発表し、議論する、という授業だった。いつだったか覚えていないが、少なくとも義務教育中であったと記憶している。
その意図は新聞を読ませること、そして今の社会で何が起きているのかを理解させること、生徒にディスカッションをさせること、等であったろう。単純に活字離れの子供達に文字を読ませるということもあったのかもしれない。
しかしながら、この朝日新聞の社説を読み、今の子供達はどう考えるのだろうか。単純に靖国問題を語るというにはあまりにもレベルが低すぎるのではないか。新聞は既に学校教育で題材にするようなものではなくなってしまったのか。
靖国問題での朝日の論調はわかりやすい。方向も良い悪いは別にして、主張したい事を主張する事は良い事だ。それを妨げる事は誰にも出来ないし、政府に対して逆説を主張する事は新聞の大事な仕事であろうと思う。それはいい。
しかしながらこの感情論はどうであろう。上記記事の後ろには
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一方で、戦争の指導者であるA級戦犯をまつる靖国神社に首相が参ることに対しては、国民にも違和感を抱く人は少なくない。まして侵略を受けた中国や、植民地だった韓国に快く思わない人が多いのは当然だとも考える。
言論人や知識人の多くが首相の参拝に反対するのは、こうした理由からだ。
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というくだりがあるが、「多く」とは書いているが具体的な数字を載せたり等はしていない。国民の中で違和感を感じていない人は一体何パーセントなのか。新聞であればこそ、根拠のある記事を掲載してほしいものだ。
ちなみに、朝日新聞の対抗馬であろう産経新聞は全く違った論調である。このギャップが面白い。
「【主張】首相年頭会見 中韓の対応批判は当然だ」と題された記事には
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首相の靖国参拝は戦没者を慰霊するためのものであり、世界各国で行われている戦死者慰霊儀式と変わりない。小泉首相が「外国政府が心の問題に介入して、外交問題にするのは理解できない」と語った通りである。
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と全く逆の論調であるに加え、
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内閣府が昨年末、発表した「外交」世論調査で、中国に「親しみを感じない」は前年比5・2ポイント増え、63%と過去最高を記録した。韓国に「親しみを感じる」は51%あるものの、前年比5・6ポイント減だった。硬直化した両国の姿勢も原因と考えられる。中韓は靖国参拝という日本の国内問題に内政干渉する愚に気付くべきだろう。
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というように具体的な根拠まで示されている。別にエライ、なんてものではなく、普通の事に過ぎないのですがネ。
まあ、根拠が示されたからと言って、その数字の正確さを我々は客観的に確認することはなかなか出来ないものではある。が、少なくともこの冷静な対応(または品格?)こそが新聞に求められる事ではないだろうか、と思うが如何。
(残念ながら)新聞は嘘を書かない、という幻想は抱くまい。嘘と言って言いすぎなのであれば「間違い」と書いてもよい。しかし記事という物には読む者をある一定方向へ導こうとする臭いが含まれている事が往々にしてある。
朝日新聞は「全国の新聞のほとんどが参拝をやめるよう求めている」と書いているが、産経新聞の世論調査結果とは逆の内容であり、かつ何の根拠も示されていない。恣意的と言われて仕方が無いだろうが、数字だって見せ方で如何様にも方向を向けることは出来る。
こういうものに騙されたくは無いと思う。特に私は(感情的に)騙されやすいので(^_^;)。
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